公開日: 2023/12/08
勤怠管理システムの種類と比較ポイントを解説!
勤怠管理は、労働基準法で義務付けられている企業の義務です。しかし、リモートワークやフレックス勤務などの普及により、働き方が多様化したことで、勤怠管理に負担を感じている会社も多いのではないでしょうか。
労働基準法を厳守し、正確な給与を従業員に支払うためには、正確な勤怠管理が求められます。また、長時間労働を防ぎ、従業員の健康を守るためにも勤怠管理は重要な役割を果たします。
一方で、勤怠管理システムは数多くあり、どれを選べばいいのかわからないという企業の担当者の方もいるでしょう。
そこで本記事では、勤怠管理システムの選び方と比較ポイントを解説していきます。
勤怠管理の目的や対象、注意点については以下の記事を参考にしてください。
- 勤怠管理システムの対応ごとの違い
- 勤怠管理システムの選び方
勤怠管理システムの種類
勤怠管理システムは、シンプルタイプと多機能タイプの2種類に分けられます。それぞれのタイプの特徴を見ていきましょう。
シンプルタイプ
シンプルタイプの勤怠管理システムには、出退勤の打刻、管理、データ出力といった、基本的な機能のみが搭載されています。機能がシンプルなぶんコストが安く、中小企業でも手軽に導入できるでしょう。
ただし、勤怠状況の集計や分析、給与計算ソフトとの連携などの機能は備わっていないため、従業員数が多い企業は管理に手間取ることもあるでしょう。
多機能タイプ
多機能タイプは、基本的な機能に加えて、従業員ごとの勤怠状況の集計・分析、ワークフロー、シフト管理など、管理側の業務効率化につながる機能が豊富に備わったタイプです。
集計・分析・アラートなどに関する機能を活用すれば、残業時間が設定時間を超えた従業員に対して、自動で通知することも可能です。
勤怠管理システムによって業務効率化・法令順守等を強化したい場合は、多機能タイプから選ぶのがおすすめといえるでしょう。
勤怠管理システムの比較ポイント
勤怠管理システムを選ぶ際は、以下4つの項目に注目すると良いでしょう。
以下で詳しく解説していきます。
料金・無料トライアル
勤怠管理システムの費用は、初期費用と月額利用料からなっています。初期費用は0円に設定しているシステムが多く、月額利用料は人数で変動するものと、プランによって変動するものがあります。
また、システムによっては無料トライアルの利用が可能です。1ヶ月程度トライアルを利用すれば、大体の使用感を把握したうえで導入を決められるでしょう。
打刻方法・対応OS
打刻方法や対応OSの確認も重要です。
適切なものを選択しなければ、導入しても自社で利用できない恐れがあります。
打刻方法は、PC・スマートフォン・タブレットなど、さまざまな端末に対応しているものが多くなっています。従業員が利用している端末に即したものを選びましょう。
対応OSについては、「Windowsのみ対応」など、特定のOSでしか使えないものもあります。見落としのないよう確認してください。
機能
先述のとおり、勤怠管理システムには機能を絞ったシンプルタイプと、業務効率化等に関する機能を多数搭載した多機能タイプに大別されます。
機能面で注目するべきポイントは、勤怠管理をしていて特に手間がかかっている部分を効率化できるかどうかです。
また、多機能タイプの中には、特定の業種に特化したものもあります。例えば、本記事で紹介する「TUMIX」は運送業に特化した勤怠管理システムで、デジタコ取込みや運行履歴の自動分析など、運送業でしか利用されない機能が搭載されています。
汎用のシステムでは対応できない領域をカバーしてくれる勤怠システムもあるため、自社の業種に特化した勤怠管理システムを探してみるのも良いでしょう。
業種特化の勤怠管理システムについては、以下の記事で紹介しています。
サポート
ほとんどのシステムでは、カスタマーサポートを受けることができます。サポートの方法は、メールやチャット、電話などがメインです。
ただし、全てのサポートが無料で受けられるとは限りません。なかには電話サポートが有料のシステムや、プランによって対応サポートが異なるといったシステムもあります。
もちろん、無料で手厚いサポートが受けられるシステムのほうが望ましいでしょう。
メールやチャットなどのテキスト情報だけだとわかりにくいケースも多いため、電話サポートが受けられるシステムがおすすめです。
おすすめ勤怠管理システムの比較【まとめ】
勤怠管理システムは、基本的な機能だけが備わったシンプルタイプと、業務効率化につながる機能などが備わる多機能タイプに分かれます。
多機能タイプのなかには、特定の業種に特化した勤怠システムもあるため、そちらを選ぶのも良いでしょう。また、使用感を確かめてから導入したい場合には、無料トライアルの利用がおすすめです。