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デジタコの使い方|ドライバー・管理者それぞれの使い方を詳しく解説

公開日: 2024/12/20

デジタコの使い方|ドライバー・管理者それぞれの使い方を詳しく解説

デジタコの使い方|ドライバー・管理者それぞれの使い方を詳しく解説

 

デジタル式タコグラフ、通称「デジタコ」は、運転状況の記録をデジタルで行う装置です。記録方式とディスプレイのタイプに応じて、使い方に違いがあります。

 

自社に適したデジタコは運行形態や管理体制、予算によって異なるため、それぞれどのような特徴があるのか確認しておくとスムーズです。

 

今回は、導入を検討されている企業の担当者様や導入してから日が浅い運送業者などに向けて、トラックドライバー側と管理者側に分けてデジタコの使い方を紹介します。

 

>>デジタコとは|種類や特徴、導入するメリット・デメリットを詳しく解説

 

この記事でわかること
・トラックドライバーのデジタコの使い方
・管理者側のデジタコの使い方
・デジタコの使い方でよくある質問
 

【トラックドライバー】デジタコの使い方

トラックドライバーのデジタコの使い方は、記録方式とディスプレイのタイプによって異なります。ここでは、それぞれの使い方を解説します。

 

記録方式別の使い方

 

デジタコには、運行情報の記録方式として「SDカード式」と「クラウド式」があります。

  • SDカード式:SDカードにデータを記録する方式
  • クラウド式:クラウド上にデータを保存し、インターネットを介して管理する方式

SDカード式

 

SDカード式のデジタコを使う際は、ドライバーが運行開始時にSDカードを本体に挿入し、運行終了後にそのカードを事業所に提出します。

 

運行中は「出庫」「高速」「待機」「休憩」といったボタンを状況に応じて操作することで、SDカード上にデータが蓄積される仕組みです。

 

クラウド式

 

クラウド式は、データがクラウド上に記録されるのでSDカードが不要です。基本的な操作はSDカード式と同様に「出庫」「高速」「待機」「休憩」などのボタンを押すだけで、自動的にクラウドへ保存されます。

 

ディスプレイ別の使い方

 

デジタコのディスプレイには、「ボタン式」と「タッチパネル式」の2種類があります。それぞれの使い方を紹介します。

 

ボタン式

 

ボタン式のデジタコは、本体にあるボタンを押して「出庫」「高速」「待機」「休憩」といった運行状況を入力します。ボタン式には、以下のようにいくつか種類があります。

【ディスプレイの表示に沿って該当する数字のボタンを押すタイプ】

ボタン式

引用:富士通デジタコ DTS-D2X/D2D

【ディスプレイの表示に沿って該当する位置のボタンを押すタイプ】

ボタン式

引用:ハイブリッド型 デジタルタコグラフ YDX-7

 

【ボタンの色によって状況を示すタイプ】

ボタン式

引用:クラウドデジタコ DTS-F1A

 

タッチパネル式

 

タッチパネル式は、スマートフォンのように指でタッチして「出庫」「高速」「待機」「休憩」などの運行状況を入力します。直感的な操作ができて、画面が見やすいのも特徴です。

 

タッチパネル式

引用:富士通デジタコ DTS-G1D

 

【管理者】デジタコの使い方

管理者側のデジタコの使い方は、SDカード式かクラウド式かで変わります。ここでは、それぞれの使い方を解説します。

 

SDカード式

 

SDカード式のデジタコでは、ドライバーから提出されたSDカードを管理者が受け取り、専用の機器やパソコンに挿入してデータを読み込みます。そのため、ドライバーの人数分だけ読み取りが必要です。

 

1日の運行状況は、SDカードが提出されてから確認できるため、リアルタイムで運行状況を把握することはできません。読み込んだデータは日報として表示されるので、PCへ保存、または紙に印刷して保存できます。

 

主な注意点として、SDカードを紛失するとデータも一緒に消失してしまうことです。また、定期的に初期化を行わないとエラーや故障の原因になる可能性があります。管理体制の構築と定期的なメンテナンスが必要です。

 

クラウド式

 

クラウド式の場合、運行データはリアルタイムで自動的にクラウドに記録されるため、特別な操作が必要ありません。システムにログインすることで、ドライバーの走行履歴や休憩状況などの運行状況をリアルタイムで確認できます。

 

また、必要に応じてデータのダウンロードや印刷をすることで保存が可能です。ただし、導入コストはSDカード式よりも高くなります。

 

デジタコの使い方でよくある質問

デジタコの使い方でよくある質問と、その回答を紹介します。

 

どのタイプのデジタコが使いやすい?

 

「SDカード式」と「クラウド式」、「ボタン式」と「タッチパネル式」、どのタイプが使いやすいかは、企業ごとの運行形態や管理体制、予算によって異なります。

 

記録方式・ディスプレイ別の特徴は、以下のとおりです。

記録方式 SDカード式
  • クラウド式と比べて導入費用が安い
  • ドライバーからSDカードを提出されるまで、運行状況を確認できない
  • SDカードは消耗品なので買い替えが必要
  • SDカードの破損、操作ミスによるデータの紛失の可能性がある
  • 破損や障害の発生を防ぐために定期的な初期化が必要
クラウド式
  • SDカード式と比べて導入費用が高い
  • 運行状況をリアルタイムで確認できる
  • SDカード式のような読み取り作業が不要
  • システム更新や新機能は無料アップデートされるので、長期的に見るとコストは抑えられる
ディスプレイ ボタン式
  • タッチパネル式に比べてコンパクト
  • 画面が小さく警告や通知が見にくい
  • ボタンが小さく操作しにくい
タッチパネル式
  • 画面が大きいので、警告や通知が見やすい
  • 直感的な操作ができる
  • 本体とタッチパネルが分離しているタイプの場合、見やすい位置を選んで取り付けられる

 

記録方式に関しては、SDカード・LTE通信・無線LANの3つを混在して運用できるデジタコもあります。自社の状況に応じて、最適なタイプを検討しましょう。

 

デジタコのデータから出勤簿は作成される?

 

デジタコはあくまでも運行データを記録するための機器です。そのため、ドライバーごとに月何時間働いたのか、時間外労働は何時間かといった労務管理機能が搭載されている製品ばかりではありません。

 

デジタコのデータをもとに自動で出勤簿を作成できるかどうかも、製品によって異なります。最初から労務管理機能が搭載されている機器もあれば、オプションとして機能を追加できる場合もあります。

 

労務管理機能が付いていないと、デジタコのデータから休憩時間や労働時間を抽出し、手作業による転記や計算、確認が必要です。この手作業には多くの手間や時間がかかり、業務効率が下がる原因となります。

 

デジタコのデータを労務管理に活用するなら、既存のデジタコと連携できる勤怠管理システムの導入がおすすめです。

 

例えば、TUMIXコンプラを利用すれば、デジタコのデータを抽出して自動的に出勤簿を作成できます。さらに、改善基準告示に基づいた勤務状況の順守状況も簡単に確認可能です。

 

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そもそもデジタコは使う必要がある?

 

タコグラフの導入は車両によって義務付けられていますが、デジタコ(デジタル式タコグラフ)の導入は義務化されていません。そのため、アナログ式タコグラフ(アナタコ)を使用しても問題ありません。

 

しかし、アナタコの解析には経験が求められ、データの改ざんができる可能性も含みます。また、デジタコのように急発進や急ハンドルといった詳細な運行情報も収集できないので、その点には注意が必要です。

 

業務効率化や正確性、安全性を考えると、デジタコの必要性は高いといえるでしょう。

 

>>デジタコの義務化はいつから? 経緯と義務違反の罰則

 

デジタコの使い方まとめ

デジタコの使い方は、トラックドライバーと管理者で異なります。ドライバーは、記録方式やディスプレイのタイプに応じて運行状況を入力します。一方、管理者はSDカードの読み取りやクラウドシステムへのログインを通じて、運行データの確認や保存をする仕組みです。

 

デジタコの導入を検討しているなら、SDカード式とクラウド式、ボタン式とタッチパネル式のそれぞれの特徴を理解することが大切です。自社の運行形態や管理体制、予算に適したタイプを選ぶことで、デジタコの効果を最大限に引き出せます。

 

また、デジタコのデータを労務管理に活用する場合は、専用の労務管理機能の搭載や勤怠管理システムとの連携が可能かどうかも確認しておくと安心です。

 

TUMIXコンプラはデジタコのデータを抽出して自動的に出勤簿を作成できるツールです。デジタコの導入を考えているのなら、併せてご検討ください。

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